気になる記事

今日は。
気になる記事がありました。
東京新聞Tokyou Web 「「放置されるよう」…自宅療養者の健康状態「自己管理」求める神奈川県 高齢者らに広がる不安<かわさきは今 2021緊急事態宣言>」

神奈川県の資料によると、老年人口(65歳以上)が231万1697人となっています。
65歳以上単身高齢世帯数(人)398,979(平成 27 年国勢調査人口等基本集計結果 平成27年10月1日現在)です。

2014年に、厚労省から地域包括ケアシステムの構築が示され、「厚生労働省においては、2025年(令和7年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。」とされています。

各自治体で既にこのシステムが構築され運営されているなら、上記の記事のような高齢者の不安は解消されているのではと思う。
私たち、鍼師、灸師、あんまマッサージ師もこのシステムに明記されている。
当院にいらしている方の中にも高齢の独居の方がいらっしゃる。訪問介護事業者を利用している独居も方もいらっしゃるだろう。
せめて、自治体はそれぞれの事業者が把握している独居の方の訪問などを任せて、何か異変があった場合自治体に報告するシステムを作れば良いのではないかと考えている。




COVID-19と鍼灸

国内で初めて感染者が確認されてから1年が過ぎました。未だ衰えず、変異株が国内でも発見されるに至っています。

中国で発生したこともあり、初期の段階から西洋医学の治療に加え鍼灸治療が行われていました。
「COVID-19 (Coronavirus Disease-19): Traditional Chinese Medicine including Acupuncture for Alleviation – A Report from Wuhan, Hubei Province in China」(新型コロナウイルス感染症:鍼を含む中医学による症状軽減−中国湖北省武漢からの報告)がOBM Integrative and Complementary Medicine2020, volume 5, issue 1 doi:10.21926/obm.icm.2001009に掲載されました。これは2020年2月25日における武漢での状況について報告されたものです。
今までに35を上回る論文が中国伝統医学や鍼灸についての論文が発表されています。

そして、中国針灸学会制定「新型コロナウイルス感染症への針灸介入に関する手引き」( 第二版)が発表されました。
日本で鍼灸あんまマッサージ師が病院等でコロナの患者さんを直接治療をすることはなかなか難しいでしょう。
しかし、3の「医師の指導による在宅患者のセルフ針灸介入」なら治療にあたることは可能だと思います。
首相官邸のHPにも「一人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?」として十分な睡眠などで自己の健康管理をしっかりする等が書かれています。
自己の健康管理とは、コロナにかかりにくい体を持つことだと思います。すなわち、養生です。「医師の指導による在宅患者のセルフ針灸介入」の灸(きゅう)療法は、足三里・内関・合谷・気海・関元・三陰交などのツボが選ばれています。ご自宅で、せんねんきゅうで簡単に行うことができます。
最近、コロナ感染症における後遺症の話題が多くなっています。この後遺症についても鍼灸あんまマッサージはお役にたてると思います。