国内で初めて感染者が確認されてから1年が過ぎました。未だ衰えず、変異株が国内でも発見されるに至っています。
中国で発生したこともあり、初期の段階から西洋医学の治療に加え鍼灸治療が行われていました。
「COVID-19 (Coronavirus Disease-19): Traditional Chinese Medicine including Acupuncture for Alleviation – A Report from Wuhan, Hubei Province in China」(新型コロナウイルス感染症:鍼を含む中医学による症状軽減−中国湖北省武漢からの報告)がOBM Integrative and Complementary Medicine2020, volume 5, issue 1 doi:10.21926/obm.icm.2001009に掲載されました。これは2020年2月25日における武漢での状況について報告されたものです。
今までに35を上回る論文が中国伝統医学や鍼灸についての論文が発表されています。
そして、中国針灸学会制定「新型コロナウイルス感染症への針灸介入に関する手引き」( 第二版)が発表されました。
日本で鍼灸あんまマッサージ師が病院等でコロナの患者さんを直接治療をすることはなかなか難しいでしょう。
しかし、3の「医師の指導による在宅患者のセルフ針灸介入」なら治療にあたることは可能だと思います。
首相官邸のHPにも「一人ひとりができる新型コロナウイルス感染症対策は?」として十分な睡眠などで自己の健康管理をしっかりする等が書かれています。
自己の健康管理とは、コロナにかかりにくい体を持つことだと思います。すなわち、養生です。「医師の指導による在宅患者のセルフ針灸介入」の灸(きゅう)療法は、足三里・内関・合谷・気海・関元・三陰交などのツボが選ばれています。ご自宅で、せんねんきゅうで簡単に行うことができます。
最近、コロナ感染症における後遺症の話題が多くなっています。この後遺症についても鍼灸あんまマッサージはお役にたてると思います。